第60回交通安全国民運動中央大会を開催
秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を仰ぐ

(一財)全日本交通安全協会と警察庁の共催(内閣府・文部科学省・国土交通省後援)による第60回交通安全国民運動中央大会が、1月21日、22日の両日、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷と文京区の文京シビックホール大ホールで開催されました。

交通事故のない安全で快適な交通社会を実現するため、交通安全に係わる各分野の関係者が一堂に会し、一層強力な国民運動の展開を誓う本大会は、昭和36年から毎年開催されているものです。

秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を仰ぎ、文京シビックホールで開かれた本会議には、全国から関係者約1,700人が参加しました。

今井敬 全日本交通安全協会会長あいさつ

今井敬 全日本交通安全協会会長あいさつ

分科集会 (1月21日)

初日の分科集会は、東京・新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催されました。全国から約360人が集まり、「地域・家庭部会」「交通安全教育部会」「企業部会」の3部会が開かれ、各部会では、それぞれ、講師による基調講演に続いて交通安全対策についての意見発表と討議が行われました。

今井敬 全日本交通安全協会会長あいさつ

地域・家庭部会

交通安全協会及び交通安全母の会役職員、地域交通安全活動推進委員等約130人が出席しました。はじめに、日本大学理工学部交通システム工学科助教の稲垣具志先生が「子どもの道路横断の判断能力とは? 〜交通安全教育における地域・家庭の役割〜」と題して基調講演を行いました。続いて、主要議題の「地域における交通安全活動の推進方策及び交通安全に果たす家庭の役割、特に高齢者と幼児・子供の事故防止」について代表5人による意見発表があり、内閣府と警察庁の担当者による指導助言が行われました。

基調講演を行う先生、地域・家庭部会での意見発表

基調講演を行う先生

地域・家庭部会での意見発表

交通安全教育部会

交通安全指導員、警察官、教育関係者、自転車・二輪車安全運転指導員等約110人が出席しました。はじめに、大阪市立大学大学院工学研究科准教授の吉田長裕先生が「国内外の動向に基づいた自転車交通・安全教育の現状と課題」と題して基調講演を行いました。続いて、主要議題の「主として幼児、小学生、中学生、高齢者に対する交通安全教育の在り方及び効果的な実施方法」について代表5人による意見発表があり、文部科学省と警察庁の担当者による指導助言が行われました。

基調講演を行う先生、交通安全教育部会の意見発表)

基調講演を行う先生

交通安全教育部会での意見発表

企業部会

企業の安全運転管理者・運行管理者、企業経営者・役員、運転者等約120人が出席しました。はじめに、江戸川大学社会学部人間心理学科准教授の浅岡章一先生が「眠気と交通安全 〜睡眠不足による認知機能の低下に焦点を当てて〜」と題して基調講演を行いました。続いて、主要議題の「企業における交通安全教育、交通安全活動の推進法案」について代表5人による意見発表があり、国土交通省と警察庁の担当者による指導助言が行われました。

基調講演を行う先生、企業部会での意見発表

基調講演を行う先生

企業部会での意見発表

本会議 (1月22日)

第2日目の本会議は、秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を仰ぎ、東京・文京区の文京シビックホール大ホールで開催されました。当日は、来賓をはじめ、交通栄誉章等の受賞者、前日の分科集会に出席した交通関係者等約1,700人が出席しました。

午後2時、今井敬全日本交通安全協会会長の先導で秋篠宮皇嗣同妃両殿下が御臨席になり、国歌斉唱、交通事故犠牲者に対する追悼の黙とうに続いて、今井会長が「近年の交通事故は減少傾向にあるとはいえ今もなお、多くの尊い命がその犠牲となっている。本年も、『世界一安全な道路交通を実現する』ため国民各層と連携して交通安全思想普及の国民運動を力強く推進する」とあいさつを行った後、秋篠宮皇嗣殿下からおことばを賜りました。

おことばを述べられる秋篠宮殿下

おことばを述べられる秋篠宮皇嗣殿下

秋篠宮殿下のおことば

続いて、安倍晋三内閣総理大臣(杉田和博内閣官房副長官代読)、山東昭子参議院議長、武田良太国務大臣国家公安委員会委員長(安藤裕子国家公安委員代読)から祝辞をいただいた。

総理大臣祝辞を代読する杉田官房副長官

総理大臣祝辞を代読する杉田官房副長官

参議院議長のあいさつ

参議院議長のあいさつ

国家公安委員会委員長の来賓あいさつ

国家公安委員会委員長のあいさつ(安藤裕子国家公安委員代読)

その後、表彰が行われ、交通栄誉章「緑十字金章」は受賞者146人を代表して茨城県の幡谷浩史さんと千葉県の永島裕さんに、交通栄誉章「緑十字銀章」は受賞者598人を代表して岡山県の猪原君子さんと岐阜県の川口眞澄さんに、松本光弘警察庁長官から表彰状が贈られました。

交通栄誉章受賞代表者に松本光弘警察庁長官から表彰状が、今井敬会長から交通栄誉章が贈られた

交通栄誉章受賞代表者に松本光弘警察庁長官から表彰状が贈られた

今回の緑十字金章受賞者は146人で、交通安全功労者・優良安全運転管理者が110人、優良運転者が36人、緑十字銀章受賞者は598人で、交通安全功労者・優良安全運転管理者が410人、優良運転者が188人であった。

交通優良団体等の表彰は、交通安全優良団体40団体、交通安全優良事業所89事業所、交通安全優良学校47学校、優良交通安全協会58協会、優良安全運転管理者協議会48協議会を代表して、石川県の十一屋校下婦人会(会長 大和和栄さん)に今井会長から表彰状が贈られました。

交通安全優良団体等代表の石川県の十一屋校下婦人会(会長 大和和栄さん)に今井会長から表彰状が贈られた

交通安全優良団体等代表の石川県十一屋校下婦人会会長大和和栄さんに今井会長から表彰状が贈られた

次いで、令和2年使用交通安全年間スローガンと交通安全ファミリー作文コンクールの最優秀入選者に対する表彰が行われ、交通安全年間スローガンの部ではさいたま市の坂崎野々花さんに、交通安全ファミリー作文の部では徳島市の八幡葵子さんに、それぞれ内閣総理大臣賞が贈られました。

交通安全年間スローガン最優秀入選者代表坂崎野々花さんに内閣総理大臣賞が贈られた

交通安全年間スローガン最優秀入選者代表坂崎野々花さんに内閣総理大臣賞が贈られた

交通安全ファミリー作文コンクール最優秀入選者代表八幡葵子さんに内閣総理大臣賞が贈られた

交通安全ファミリー作文コンクール最優秀入選者代表八幡葵子さんに内閣総理大臣賞が贈られた

最後に、全日本交通安全協会坪内恊致副会長(愛知県交通安全協会会長)が大会宣言を声高らかに読み上げ、大会は終了しました。

大会宣言を読み上げる坪内恊致全日本交通安全協会副会長(愛知県交通安全協会会長)

大会宣言を読み上げる坪内恊致全日本交通安全協会副会長(愛知県交通安全協会会長)

宣言文
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