第45回二輪車安全運転全国大会開く
団体優勝は東京都チーム

「第45回二輪車安全運転全国大会」は、8月4日と5日の2日間、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開催され、団体では東京都チームが優勝しました。(第45回二輪車安全運転全国大会(予告)

二輪車安全運転全国大会は、二輪車運転者の安全運転技能と交通マナーの向上を図ることにより交通事故の防止を図ることを目的に、昭和43年から毎年開催しています。

本年は、47都道府県の大会で優秀な成績を収めた女性、高校生等、一般A、一般Bの4クラスの選手187人が出場し競技が行われました。(昨年は東日本大震災の影響で44都道府県174人の参加でした。)

出場選手の最年長は、男性が53歳(一般Bクラス)、女性が57歳(女性クラス)、最年少は16歳(男性は高校生等クラス、女性は女性クラス)でした。また、ご夫婦で出場した選手が2組(北海道、京都府)、兄弟で出場した選手(秋田県)もおれらました。

開会式、会場風景

開会式、会場風景。全国から選抜された187人のライダーと監督、関係者などが参加

1日目(8月4日)

正午から開会式と審判・選手ミーティングが行われ、午後1時30分から鈴鹿サーキット交通教育センターのコースを使って競技が行われました。

競技は、各クラスに分かれ、法規履行走行では、法規の履行状況を競いました。技能走行では、技能コースに設けられたブレーキング、コンビネーションスラローム、スラローム、コーナリング、応用千鳥走行、ストレートブリッジ、傾斜地走行、悪路応用走行、ブロックスネーク、レムニー走行の10の課題を競いました(大会の開催要旨についてはここをクリック)。

1日目の競技終了後、希望する選手が三重県警察本部の白バイ隊員の先導で国際レーシングコースの体験走行を行い、午後7時からは、選手・関係者が参加して夕食パーティが開かれ、交流を図りました。

2日目(8月5日)

前日に引き続き、午前8時から各クラスに分かれて競技が行われました。

競技は午前中で終了し、正午からは国際レーシングコースのメインスタンド前でパレードと記念式典が行われました。三重県警察音楽隊の演奏に合わせて選手全員が競技車両等でパレードを行い、メインスタンド前に集合して記念式典が行われました。式典では福井威夫・大会副会長(全国二輪車安全普及協会会長)からあいさつ、斉藤実・三重県警察本部長からご祝辞がありました。

表彰式は午後1時30分から行われ、団体優勝した東京都チーム及び各クラス優勝者に警察庁長官・全日本交通安全協会会長連名の賞等が贈られました。

また、高校生等クラスで優勝した上野真之亮選手(長崎県)には、文部科学大臣表彰状も贈られました。

このほか、団体入賞チームや各クラス入賞者に各賞が贈られました。

<主催> (財)全日本交通安全協会 二輪車安全運転推進委員会
<後援> 内閣府、警察庁、文部科学省、全国二輪車安全普及協会、(一般社団)日本自動車工業会
<協力> 三重県警察本部、三重県交通安全協会
<協賛> (社)全国軽自動車協会連合会、(社)日本自動車整備振興会連合会、(財)日本モーターサイクルスポーツ協会、(財)日本交通安全教育普及協会
団体優勝した東京都チーム

団体優勝した東京都チーム(左から、一般Bクラスの三浦透さん、一般Aクラスの西村大希さん、高校生等クラスの岸康貴さん、女性クラスの山近洋子さん)。優勝した東京都チームには、警察庁の廣田耕一運転免許課長から優勝旗、警察庁長官と全日本交通安全協会会長の連名賞が、全日本交通安全協会の奥村萬壽雄理事長から金メダル等が贈られました。

各クラスの優勝者

各クラスの優勝者。クラス優勝者には、警察庁長官と全日本交通安全協会会長の連名賞が贈られました。高校生等クラス優勝の上野真之亮選手(埼玉県)には、文部科学大臣表彰状も贈られました。(左から一般Bクラスの大木隆次さん (埼玉県) 、一般Aクラスの西村大希さん (東京都) 、高校生等クラスの上野真之亮さん(長崎県)、女性クラスの小杉幸枝さん(千葉県)

■団体入賞チーム、各クラス入賞者は次のとおりです。

【団体入賞チーム】
順位 都道府県 得点
優勝 東京都 3,885
2位 埼玉県 3,885
3位 千葉県 3,860

東京都と埼玉県は同得点ですが、法規の減点が少ない東京都が上位になります。

【各クラス入賞者】
女性クラス
順位 都道府県 氏名 得点
優勝 千葉県 小杉 幸枝 1,000
2位 東京都 山近 洋子 995
3位 奈良県 西岡 円 990
4位 福岡県 藤野 広美 980
5位 長野県 野村 恵子 975
6位 大阪府 日野 一江 975
7位 埼玉県 大江 りか 975
8位 新潟県 大越 池峰 965
高校生等クラス
順位 都道府県 氏名 得点
優勝 長崎県 上野 真之亮 1,000
2位 東京都 岸 康貴 995
3位 鹿児島県 水枝谷 雄次郎 995
4位 千葉県 中村 永 990
5位 島根県 福原 恭平 990
6位 山梨県 渡邊 賢貴 985
7位 滋賀県 岩崎 準史 980
8位 三重県 平見 大樹 970
一般Aクラス
順位 都道府県 氏名 得点
優勝 東京都 西村 大希 995
2位 岡山県 吉田 慎司 990
3位 神奈川県 小倉 剛 990
4位 島根都 平石 怜児 985
5位 富山県 藤野 人志 980
6位 埼玉県 林 純平 980
7位 三重県 力石 展精 975
8位 大阪府 川口 晋史 970
一般Bクラス
順位 都道府県 氏名 得点
優勝 埼玉県 大木 隆次 985
2位 岡山県 山崎 悟史 980
3位 奈良県 駒井 和幸 980
4位 滋賀県 原田 麻史 965
5位 兵庫県 橋本 広昌 960
6位 京都県 橋口 智 960
7位 愛知県 菅田 晃 950
8位 神奈川県 杉山 盛二 940

※ 一般Bクラスでは、今回から、排気量が1100ccの車両を使用しています。

女性クラス走行

女性クラス (左から、優勝の小杉幸枝さん(千葉県)、2位の山近洋子さん(東京都)、3位の西岡円さん(奈良県)の走行)

高校生等クラス走行

高校生等クラス (左から、優勝の上野真之亮さん(長崎県)、2位の岸康貴さん(東京都)、3位の水枝谷雄次郎さん(鹿児島県)の走行)

一般Aクラス走行

一般Aクラス (左から、優勝の西村大希さん(東京都)、2位の吉田慎司さん(岡山県)、3位の小倉剛さん(神奈川県)の走行)

一般Bクラス走行

一般Bクラス (左から、優勝の大木隆次さん(埼玉県)、2位の山崎悟史さん(岡山県)、3位の駒井和幸さん(奈良県)の走行)

法規履行走行

法規履行走行。法規走行が行われるコースで、法規履行の能力、とりわけ一時停止、進路変更、合図、右左折等について採点

スラローム

スラローム。指定されたコースを連続的に走行することにより、的確なハンドル操作、カーブ半径や速度に応じた適切なバンク角の確保、より一層の判断力と技能のレベルアップを図ることを目的に設定

ブレーキング

ブレーキング。その目的は走行中の車を安全に止めることであり、急ブレーキを使用しないゆとりのある運転が必要。しかし、急ブレーキが必要になった場合には効果的なブレーキングテクニックも重要

傾斜地走行

傾斜地走行。路面の傾斜した道路を走るとき、傾斜角度の変化やすべりにより、バランスがくずれることがある。これらに対応できる技能も必要

悪路応用走行

悪路応用走行。摩擦力の低い連続した悪路で、進路を変更する必要があった場合に、路面の状況を速やかに読みとり、急激なバランスの変化に対応できる判断力と技能が必要

レムニー(8の字走行) レムニー(8の字走行)

レムニー(8の字走行)。二輪車では、ときとして、山道の悪路やぬかるみ等を走行する場合があります。このようなときには、低速でバランスをとりながら旋回(こまわり)する能力が必要

ブロックスネーク(障害屈折狭路走行)

ブロックスネーク(障害屈折狭路走行)。障害物のある屈折した道路を低速で、上下と左右のバランスをとりながら、身体で衝撃を吸収し、安全に走行が出来る技能も必要

応用千鳥走行

応用千鳥走行。悪路などで、車体をできるだけ傾斜させずに障害物を避けて通過することがあります。この場合、左右の安全な間隔をとることが大切であり、そのときの車幅感覚を身につけることが必要

パレード パレード

パレード。三重県警察音楽隊の演奏の中で、国際レーシングコースを187人の選手がパレードし、記念式典に臨む

ページ最上部へ戻る