第48回交通安全子供自転車全国大会開く
静岡県の浜松市立平山小学校が優勝

全国の小学校児童を対象とした「第48回交通安全子供自転車全国大会」が、8月7日、東京・江東区有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催され、団体では、静岡県の浜松市立平山小学校が優勝しました。

また、個人では、沖縄県石垣市立明石小学校の熊野大咲選手が優勝しました。

この大会は、競技を通じて交通安全についての興味と関心を高め、自転車の正しい乗り方に関する知識や技能を身につけてもらうことなどを目的として、昭和41年から毎年夏に開催しており、今年で48回目を迎えました。

47都道府県の代表選手188人が出場

47都道府県の代表選手188人が出場

本年は、47都道府県188人の選手が参加。

地方予選大会には1,095小学校(1,400チーム)が参加し、ここで選ばれた689小学校(777チーム)によって都道府県大会が行われました。この都道府県大会で優勝した47チーム188人の選手によって、全国大会の競技が争われました。

午前8時、東京ビッグサイト会議棟1階ロビーに選手、付添教師、関係者らが集合し、午前8時30分から競技の説明、指示等があり、午前9時から学科テストが始まりました。

学科テストでは、「自転車の交通安全ブック(自転車の安全な乗り方)」に示されている交通規則、道路標識・標示及び自転車の安全な乗り方について60問が出題され、30分で解答します。各選手の持ち点は600点で、188人中24人が満点でした。

学科テストが終了後、東棟第1ホールに移動して開会式、実技テスト、表彰式が順次行われました。

まず、午前10時40分、選手たちが都道府県名と学校名が記されたプラカードを先頭に整列し、開会式が行われました。昨年団体優勝した山形県の尾花沢市立尾花沢小学校から優勝旗の返還があり、同小学校にミニ優勝旗が贈られた後、全日本交通安全協会の野田健理事長から開会あいさつがありました。

次いで、国家公安委員会の古屋圭司委員長のごあいさつ、塩田透審判長(全日本交通安全協会常務理事)から指示等があり、古屋圭司委員長の「スタート」の合図で第一走者の選手がスタートし、実技テストが始まりました。

古屋圭司国家公安委員長の「スタート」の合図で安全走行テストの競技開始

野田健理事長の開会あいさつ(左)、古屋圭司国家公安委員長のごあいさつ(中)、塩田透審判長からの指示(右)

古屋圭司国家公安委員長の「スタート」の合図で安全走行テストの競技開始

古屋圭司国家公安委員長の「スタート」の合図で安全走行テストの競技開始

実技テストでは、自転車の正しい乗り方と安全な走行を評価する「安全走行テスト」と自転車の乗り方の熟練度を評価する「技能走行テスト」が行われました。使用自転車は24型で、ヘルメットを着用して走行します。各選手の持点は600点で、安全走行テストが350点、技能走行テストが250点です。

前回の団体優勝県を先頭として、以下建制順に発走することになっており、今回は山形県の尾花沢市立尾花沢小学校の奥山響選手がトップでスタートしました。

安全走行テストでは、「信号のない交差点の右折と左折」「横断歩道の通過」「信号のある交差点の右折と左折」などのポイントで安全確認や右左折の合図、停止の合図等を正しく行っているかなどを審査しましたが、188人中98人の選手が満点でした。

技能走行テストは、「遅のり走行」「S字走行」「ジグザグ走行」「デコボコ道走行」などを競う競技で、188人中41人の選手が満点でした。

全競技が終了し、午後3時10分から表彰式が行われました。

表彰式では、団体優勝した静岡県の浜松市立平山小学校と個人優勝の熊野大咲選手(石垣市立明石小学校)に、警察庁の濱勝俊長官官房審議官(交通局担当)から警察庁長官、全日本交通安全協会会長連名の賞状並びに優勝旗(団体チーム)が、野田健理事長から優勝カップとメダルが、それぞれ贈られました。また、文部科学大臣賞、NHK会長賞、朝日新聞社賞が、団体優勝チームと個人優勝者に授与されました。

さらに、団体10位までのチームと個人6位までの入賞者には、野田健理事長から全日本交通安全協会会長賞が贈られました。

<主 催> (一財)全日本交通安全協会、警察庁
<後 援>

内閣府、文部科学省、日本放送協会、朝日新聞社、全国連合小学校長会、(公社)日本PTA全国協議会、(一財)日本自転車普及協会、(公財)日本交通管理技術協会、日本自転車軽自動車商協同組合連合会

団体優勝

団体優勝した静岡県の浜松市立平山小学校チーム

団体2位

団体2位の佐賀県鳥栖市立基里小学校チーム

団体3位

団体3位の沖縄県石垣市立明石小学校チーム

個人優勝の選手と入賞者の皆さん

個人優勝の熊野大咲選手(左 沖縄県石垣市立明石小学校)と入賞者の皆さん

第48回交通安全子供自転車全国大会結果

団体

順位 都道府県 学校名 減点
優勝 静岡県 浜松市立平山小学校 25
2 佐賀県 鳥栖市立基里小学校 40
3 沖縄県 石垣市立明石小学校 50
4 長野県

高山村立高山小学校

65
5 熊本県 芦北町立内野小学校 65
6 香川県 観音寺市立豊浜小学校 70
7 福島県 石川町立石川小学校 85
8 神奈川県 厚木市立清水小学校 90
9 宮城県 色麻町立清水小学校 95
10 埼玉県 熊谷市立久下小学校 100

同点の場合は、4名の技能走行テストの減点合計が少ないチームを上位とする。

個人

順位 氏名 都道府県 学校名 減点
優勝 熊野大咲 沖縄県 石垣市立明石小学校 0
2 藤岡美佳 神奈川県 厚木市立清水小学校 0
3 宮根帆音 沖縄県 石垣市立明石小学校 0
4 佐藤佑哉 静岡県 浜松市立平山小学校 0
5 板垣南海 宮城県 色麻町立清水小学校 0
6 山下恵利子 福島県 石川町立石川小学校 5

同点の場合は、技能走行テストの所要時間が短い者を上位とする。

学科テスト

学科テスト(60問を30分で解答 188人中24人の選手が満点)

走行テスト走行テスト走行テスト

実技テスト(個人入賞者の技能走行テストと安全走行テスト)

実技テストコース図(安全走行テスト・技能走行テスト)

実技テストコース図(安全走行テスト・技能走行テスト)
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