交通事故が全体的に減少傾向であるにもかかわらず、高速道路での死亡事故は増加しています。死亡事故の4件に1件が、故障や事故で駐停車中の車や人に後続車が衝突、というものです。「まさか自分の車が故障や事故なんて・・・」「路上に駐停車している車や人がいるなんて・・・」というドライバーの油断や不注意が重大事故を引き起こす要因にもなっています。そこで、高速道路での事故防止のポイントを紹介します。
左の写真は、交通量が少ない高速道路で、普通乗用車が単独交通事故を起こし、その運転者が車内に留まって、110番通報している最中に、後続のトラックに追突された事故の状況。事故発生当時、三角停止表示板などの停止表示器材の表示はありませんでした。
(写真提供:警察庁)
高速道路で故障や事故が発生し、やむを得ず駐停車するときには、二次的な事故を発生させないことが重要です。後続車に十分注意をして、次のような対応をとってください。
追突防止のため、ハザードランプで故障や事故発生の合図をします。
故障時には急ブレーキをかけずに減速。できるだけ路肩に寄せて、ハザードランプを点灯したまま停車します。
同乗者をガードレールの外など安全な場所に避難させます。
後続車に十分注意して、停車した車の後方(50メートル以上)に停止表示器材や発炎筒を設置します。
出典:JAF Channel「夜間の停止表示板の効果は?」
夜間に、三角停止表示板がある場合には、より遠くから停止車両を確認することができます。
ドライバーは、状況が許す限り、ライトを上向きにして走行しましょう。
反射材付きのベストやタスキを車に積んでおき、それを着用すると、夜間に遠くのドライバーから目立つので、より安全です。
ドライバーも、ガードレールの外側など安全な場所に避難します。
このサイトのコンテンツは「政府広報オンライン」から転載しました。