平成27年秋の全国交通安全運動が、さる9月21日から30日までの10日間、全国一斉に実施されました。
秋の運動期間中の交通事故による死者数は120人で、前年同期と比べて9人(8.1%)増加しました。しかし、発生件数、負傷者数は前年同期と比べて減少しています。
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27年 | 26年 | 前年同期比 | |
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増減数 | 増減率 | |||
発生件数 | 13,262件 | 15,253件 | -1,991件 | -13.1% |
死者数 | 120人 | 111人 | 9人 | 8.1% |
負傷者数 | 16,828人 | 18,943人 | -2,115人 | -11.2% |
注)発生件数、負傷者数は概数です。
死者数0を達成した都道府県は、山梨県、福井県、香川県、長崎県、沖縄県の5県でした。
反対に死者数の多かった都道府県は、茨城県、神奈川県、愛知県、岡山県の各6人、北海道、福島県、埼玉県、長野県、大阪府、福岡県の各5人などでした。
○ 65歳以上の高齢者の死者は63人で、前年同期と比べて7人(12.5%)増加し、全死者の52.5%を占めており、構成率では前年同期より2.0ポイント上昇しています。
○ 15歳以下の子供の死者は2人で、前年同期と比べて1人増加しました。
○ 歩行中の死者は47人で、全死者の39.2%を占めています。前年同期に比べて17人(56.7%)と大幅に増加しました。
○ 自動車乗車中の死者は31人(構成率25.8%)で、前年同期に比べて10人(24.4%)減少しました。
○ 二輪車乗車中の死者は27人(構成22.5%)で、前年同期に比べて10人(58.8%)と大幅に増加しました。内訳は、自動二輪車乗車中が22人、原付乗車中が5人でした。
○ 自転車乗用中の死者は15人(構成率12.5%)で、前年同期に比べて8人(34.8%)減少しました。
自動車乗車中の死者31人のうち、シートベルト着用が18人(前年同期比1人減)、非着用が13人(前年同期比7人減)でした。
飲酒運転による交通事故の発生件数(原付以上運転者(第一当事者)の「飲酒あり」の事故によるもの)は62件で、前年同期に比べ45件(42.1%)減少しています。このうち、死亡事故が5件で、残念ながら前年同期と比べて2件増加しました。
詳細は、警察庁のホームページを参照して下さい。
全日本交通安全協会は、昭和27年から全国交通安全運動に主催団体として参加し、都道府県交通安全協会等と連携して交通安全活動を積極的に実施しています。
今年の秋の全国交通安全運動では、秋の交通安全運動用のポスターを作成して全国に配布するなど、交通事故防止の活動を全国的に展開しました。