第48回二輪車安全運転全国大会結果
団体優勝は大阪府チーム

「第48回二輪車安全運転全国大会」が、8月1日と2日の2日間、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開催され、団体では大阪府チームが優勝しました。

この大会は、二輪車運転者の安全運転技能と交通マナーの向上を図り、交通事故を防止するため、「二輪車安全運転全国大会」(女性クラス、高校生等クラス、一般Aクラス、一般Bクラス)として昭和43年から毎年開催されています。

第1回大会は「二輪車安全運転コンテスト」として始まり、昭和48年の第6回大会から「二輪車安全運転全国大会」と改称、当協会 二輪車安全運転推進委員会が主催し、警察庁、内閣府、文部科学省、日本二輪車普及安全協会、日本自動車工業会の後援、三重県警察本部、三重県交通安全協会の協力、全国軽自動車協会連合会等の協賛で開催しています。

全国大会に出場できる選手は、毎年5月から6月ころにかけて開催される都道府県大会に出場して選ばれた各クラス1人ずつの計188人(4クラス)です。

本年の第48回全国大会は、都道府県大会で優秀な成績を収めた各クラスの代表選手184人(高校生等クラス3人、女性クラス1人欠場)により、安全運転技能が競われました。

出場選手の最年長は、男性が58歳(一般Bクラス)、女性が61歳(女性クラス)、最年少は男性が16歳、女性が17歳(ともに高校生等クラス)でした。また、夫婦で出場した選手が1組(福井県)、親子で出場した選手が2組(富山県、和歌山県)、姉弟で出場した選手が1組(奈良県)でした。

開会式、会場風景

開会式での全日本交通安全協会野田健理事長のあいさつ(左上)、選手宣誓(埼玉県高梨遼太郎選手)(右上)、
全国の選手が健闘(左下)、記念パレード(右下)

1日目(8月1日)

正午から開会式と審判・選手ミーティングが行われ、午後1時30分から鈴鹿サーキット交通教育センターのコースで競技が開始されました。

競技は、各クラスに分かれ、法規履行走行では一時停止、進路変更、合図、右左折等法規履行の状況を、技能走行では、技能コースに設けられたブレーキング、コンビネーションスラローム、スラローム、コーナーリング(曲路走行)、応用千鳥走行、ストレートブリッジ(一本橋走行)、傾斜地走行、悪路応用走行、ブロックスネーク(障害屈折狭路走行)、レムニー(8の字)走行の10の課題を競いました。

競技終了後、選手は三重県警察本部の白バイ隊員の先導で国際レーシングコースでの体験走行を行いました。

また、午後7時からは、選手・関係者が参加しての夕食パーティが開かれ、親交を深めました。

2日目(8月2日)

前日に引き続き、午前8時から各クラスに分かれて競技が行われました。

午前中で競技は終了し、正午から、三重県警察本部音楽隊の演奏に合わせて選手全員で国際レーシングコースをパレードした後、メインスタンド前に集合して記念式典が行われました。式典では、日本二輪車普及安全協会の伊東孝紳会長から挨拶、三重県警察本部の森元良幸本部長から祝辞がありました。

表彰式は午後1時30分から行われ、団体優勝した大阪府チーム及び各クラス優勝者に警察庁長官・全日本交通安全協会会長連名の賞状等が贈られました。

また、高校生等クラスで優勝した金井涼選手(長野県)には、文部科学大臣賞状も贈られました。

このほか、団体入賞チームや各クラス入賞者にそれぞれの賞が贈られました。(団体入賞を含む上位チーム、各クラス入賞者は後掲)

<主催> (一財)全日本交通安全協会 二輪車安全運転推進委員会
<後援> 警察庁、内閣府、文部科学省、(一社)日本二輪車普及安全協会、(一社)日本自動車工業会
<協力> 三重県警察本部、(一財)三重県交通安全協会
<協賛> (一社)全国軽自動車協会連合会、(一社)日本自動車整備振興会連合会、
(一財)日本モーターサイクルスポーツ協会、(一財)日本交通安全教育普及協会



 団体優勝した大阪府チームには、警察庁の直江利克運転免許課長から警察庁長官と全日本交通安全協会会長連名の賞状と優勝旗、優勝カップが、全日本交通安全協会の野田健理事長から金メダル、日本自動車工業会二輪車特別委員会柳弘之委員長から委員長賞の楯が贈られました。

団体優勝した埼玉県チーム

 団体優勝した大阪府チーム(左から、一般Bクラスの三皷正則選手、一般Aクラスの青木みさ子選手、高校生等クラスの迫彩香選手、女性クラスの武田綾乃選手)。

各クラスの優勝者には、警察庁の直江運転免許課長から警察庁長官と全日本交通安全協会会長連名の賞状と優勝カップが、全日本交通安全協会の野田理事長から金メダル、日本二輪車普及安全協会伊東会長から優勝の副賞(プロテクター付きジャケット)と記念品が贈られました。また、高校生等クラス優勝の金井涼選手には、文部科学大臣賞状が野田理事長から贈られました。

各クラスの優勝者

 各クラスの優勝者(左から、一般Bクラスの髙梨遼太郎選手~埼玉県、一般Aクラスの桑原竜太選手~静岡県、高校生等クラスの金井涼選手~長野県、女性クラスの武田綾乃選手~大阪府)

■団体入賞を含む上位チーム、各クラス入賞者は次のとおりです。
【団体上位チーム】
順位 都道府県 得点
優勝 大阪府 3,870
2位 埼玉県 3,780
3位 福岡県 3,735
4位 岡山県 3,720
5位 愛媛県 3,700
6位 兵庫県 3,675
7位 千葉県 3,670
8位 東京都 3,670
【各クラス入賞者】
女性クラス
順位 都道府県 氏名 得点
優勝 大阪府 武田 綾乃 975
2位 福岡県 林田 さおり 970
3位 熊本県 山田 朋代 965
4位 滋賀県 石井 マリエ 960
5位 富山県 常本 英里 950
6位 岡山県 岸本 京子 950
7位 福島県 白石 茜 945
8位 東京都 須永 弘子 935
高校生等クラス
順位 都道府県 氏名 得点
優勝 長野県 金井 涼 985
2位 兵庫県 西岡 諒哉 980
3位 京都府 岩淵 拓巳 975
4位 埼玉県 斎藤 星也 970
5位 愛媛県 相原 幸弥 970
6位 大分県 伊藤 孝太 965
7位 長崎県 鈴木 隼人 960
8位 佐賀県 古川 史也 960
一般Aクラス
順位 都道府県 氏名 得点
優勝 静岡県 桑原 竜太 990
2位 埼玉県 浅田 顕治 985
3位 千葉県 小野 真寿 980
4位 福島県 佐藤 優作 980
5位 大阪府 青木 みさ子 980
6位 大分県 髙山 翼 970
7位 神奈川県 田口 雅勝 965
8位 沖縄県 大城 優也 965
一般Bクラス
順位 都道府県 氏名 得点
優勝 埼玉県 髙梨 遼太郎 975
2位 愛媛県 曽我 圭佑 955
3位 大阪府 三皷 正則 955
4位 広島県 花岡 英明 955
5位 奈良県 卯川 貴清 945
6位 山口県 藤井 信行 940
7位 群馬県 佐野 浩美 940
8位 長崎県 中村 元 935

※同点の場合は、順に法規履行走行の得点、Bブロックの得点合計、コンビネーションスラロームの所要タイムにより順位を決定した。

【過去10年間の団体優勝チームと個人優勝者】
回数 開催日 団体
優勝
個人優勝
女性クラス 高校生等クラス 一般Aクラス 一般Bクラス
38 H17.8.6
~7
富山 静岡 滝澤真希 埼玉 藤原福司 福島 渡邊佳輝 千葉 半田義信
39 H18.8.5
~6
富山 富山 中田智子 神奈川 吉田直人 福島 百濟真 静岡 鈴木章浩
40 H19.8.4
~5
東京 愛媛 西本美和 山口 前田大祐 北海道 澤田修一 富山 細木実
41 H20.8.2
~3
埼玉 熊本 山下美奈子 埼玉 人見達也 愛知 鳥居剛也 静岡 漆原宏輔
42 H21.8.1
~2
東京 島根 友定宏美 東京 片岡美樹 愛媛 東健悟 千葉 曽我野浩二
43 H22.7.31
~8.1
東京 東京 永田真由美 大阪 川口晋史 富山 安川祐樹 長野 木村耕
44 H23.8.6
~7
千葉 福岡 八木楓 埼玉 高梨遼太郎 茨城 菊池英雄 東京 峰尾豪
45 H24.8.4
~5
東京 千葉 小杉幸枝 長崎 上野真之亮 東京 西村大希 埼玉 大木隆次
46 H25.8.3
~4
京都 京都 橋口雅美 滋賀 岩崎準史 神奈川 小倉剛 兵庫 橋本広昌
47 H26.8.2
~3
埼玉 三重 真鍋智香 神奈川 小菅凌 千葉 中村永 熊本 本田和幸
主な競技の状況 ◯競技前の試走 ◯スラローム
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