平成28年秋の全国交通安全運動が、さる9月21日から30日までの10日間、全国一斉に実施されました。
秋の運動期間中の交通事故による死者数は103人で、前年同期と比べて17人(14.2%)減少しました。しかし、発生件数、負傷者数は前年同期と比べて増加しています。
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28年 | 27年 | 前年同期比 | |
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増減数 | 増減率 | |||
発生件数 | 13,619件 | 13,262件 | 357件 | 2.7% |
死者数 | 103人 | 120人 | -17人 | -14.2% |
負傷者数 | 16,927人 | 16,828人 | 99人 | 0.6% |
注)発生件数、負傷者数は概数です。
死者数0を達成した都道府県は、山梨県、石川県、和歌山県、鳥取県、島根県、広島県、徳島県、高知県、佐賀県、熊本県、宮崎県、鹿児島県の12県でした。
反対に死者数の多かった都道府県は、愛知県の9人、北海道、東京都の8人、千葉県の7人などでした。
○ 65歳以上の高齢者の死者は50人で、前年同期と比べて13人(20.6%)減少し、全死者の48.5%を占めており、構成率では前年同期より4.0ポイント下がりました。
○ 15歳以下の子供の死者は3人で、前年同期と比べて1人増加しました。
○ 歩行中の死者は37人で、全死者の35.9%を占めています。前年同期に比べて10人(21.3%)減少しました。
○ 自動車乗車中の死者は27人(構成率26.2%)で、前年同期に比べて4人(12.9%)減少しました。
○ 二輪車乗車中の死者は23人(構成22.3%)で、前年同期に比べて4人(14.8%)減少しました。内訳は、自動二輪車乗車中が13人、原付乗車中が10人でした。
○ 自転車乗用中の死者は16人(構成率15.5%)で、前年同期に比べて1人(6.7%)増加しました。
自動車乗車中の死者27人のうち、シートベルト着用が11人(前年同期比7人減)、非着用が14人(前年同期比1人増)でした。
飲酒運転による交通事故の発生件数(原付以上運転者(第一当事者)の「飲酒あり」の事故によるもの)は57件で、前年同期に比べ35件(38.0%)減少しています。このうち、死亡事故が1件で、前年同期と比べて4件減少しました。
詳細は、警察庁のホームページを参照して下さい。
全日本交通安全協会は、昭和27年から全国交通安全運動に主催団体として参加し、都道府県交通安全協会等と連携して交通安全活動を積極的に実施しています。
今年の秋の全国交通安全運動では、秋の交通安全運動用のポスターを作成して全国に配布するなど、交通事故防止の活動を全国的に展開しました。