第50回二輪車安全運転全国大会の結果
団体優勝は福岡県チーム

第50回二輪車安全運転全国大会が、8月5日、6日の両日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開催され、団体では福岡県チームが優勝した。

二輪車安全運転全国大会は、全国のアマチュアライダーが二輪車の運転技能と交通マナーの向上を図り、交通事故を防止することを目的として昭和43年から開催しているものであり、今年は50回目の記念大会となった。

競技は、都道府県大会を勝ち抜いた47チーム184人(欠場4人)が、女性クラス(50cc)、高校生等クラス(50cc)、一般Aクラス(400cc)、一般Bクラス(750cc)の4クラスに分かれて安全運転の日本一を競い、トップライダーとしての『姿と技』を披露した。

競技種目は、法規履行走行(模擬公道コースにおいて法規に従って走行する能力を競うもの)と技能走行(ハンドル操作やバランスなど安全運転に欠かせない9つの課題における技能と判断力を競うもの)の2種目で行われた。

コースは、鈴鹿サーキット交通教育センターを
Aブロック「安全確認、一時停止、進路変更、合図、右左折等の法規履行走行」、
Bブロック「コンビネーションスラローム、スラローム、コーナリング」、
Cブロック「ストレートブリッジ(一本橋走行)、応用千鳥走行、ブレーキング」、
Dブロック「悪路応用走行、ブロックスネーク、レムニー走行(8の字走行)」
の4ブロックに分け、選手は2日間で全ブロックに挑戦した。

出場選手の最年長は、男性が62歳(一般Bクラス)、女性が53歳(女性クラス)で、最年少は男女とも16歳(いずれも高校生等クラス)でした。また、親子で出場した選手が二組(群馬県、和歌山県)、夫婦で出場した選手が一組(三重県)、姉弟で出場した選手が一組(栃木県)でした。

第1日目(5日)

大会初日、正午から鈴鹿サーキットホテルで開会式が行われ、太田昭雄運営副委員長(日本二輪車普及安全協会常務理事)の開会宣言に続いて、昨年の団体覇者東京都チームから優勝旗が返還された。また、今大会は第50回を記念して、永年にわたり本大会を後援している日本二輪車普及安全協会と日本自動車工業会及び鈴鹿サーキットをはじめ11団体(協力、協賛)に対し感謝状が贈呈された。

開会式、開会式会場の選手達、大会を後援する日本二輪車普及安全協会と日本自動車工業に感謝状を贈呈、協力・協賛団体として鈴鹿サーキットに感謝状を贈呈
※感謝状を贈呈した11団体
  • 1 「株式会社 モビリティランド 鈴鹿サーキット」
  • 2 「本田技研工業株式会社 安全運転普及本部」
  • 3 「ヤマハ発動機販売株式会社 安全普及推進本部」
  • 4 「スズキ株式会社 安全運転推進本部」
  • 5 「川崎重工業株式会社 安全運転推進本部」
  • 6 「三重県警察」
  • 7 「一般財団法人 三重県交通安全協会」
  • 8 「一般社団法人 全国軽自動車協会連合会」
  • 9 「一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会」
  • 10 「一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会」
  • 11 「一般財団法人 日本交通安全教育普及協会」
野田健全日本交通安全協会会長の挨拶、選手宣誓(東京都 中村選手)

開会式の後、会場を鈴鹿サーキット交通教育センターに移して、午後1時30分から競技が開始された。

今大会は、両日とも台風の影響で不安定な天候が続いたが、競技には影響はなかった。

競技終了後、三重県警察本部の白バイ隊員の先導で国際レーシングコースでの体験走行が行われ、午後7時からは、選手と関係者が参加して夕食パーティーが開かれ、選手達はその日の競技を振り返りながら親睦を深めていた。

大会風景

第2日目(6日)

2日目も早朝は雨模様であったものの台風の影響もなく、全競技が再開され、レベルの高い接戦が繰り広げられた。

競技終了後、正午から国際レーシングコースで三重県警察本部音楽隊の演奏にあわせてパレードが行われ、その後、コース上で記念式典が行われた。

表彰式は午後1時30分から行われ、団体優勝した福岡県チームとクラス別の個人優勝者に警察庁長官・全日本交通安全協会会長連名の賞状等が贈られ、高校生等クラスで優勝した佐藤賢人選手(千葉県)には文部科学大臣賞も併せて贈られた。

さらに、今大会は第50回の記念大会であることから、団体優勝チームと各クラス優勝者にそれぞれ特別賞が贈られた。

団体優勝した福岡県チームの表彰 (左から畠山選手、荒井選手、田中選手、林田選手) クラス別優勝の表彰 (左から藤原選手、小磯選手、佐藤選手、北選手)
※第50回記念優勝特別賞

第50回を記念して、優勝チームには、カワサキ、スズキ、ホンダ、ヤマハの各メーカーから光電式タイム測定器とオートバイ用品のカタログギフトが、また、クラス別優勝者には、日本ヘルメット工業会から乗車用ヘルメット(Arai、OGK、SHOEI、DAYTONA)が贈呈された。

第50回二輪車安全運転全国大会記念特別賞 団体優勝チーム 光伝式タイムそ計測機(1器).オートバイのカタログギフト(各選手) 提供 Kawasaki SUZUKI HONDA YAMAHA クラス別優勝者 乗車用ヘルメット(各選手) 提供 一社 日本ヘルメット工業会 Arai Kabuto SHOEI NOLAN
パレード①、パレード②、記念式典①、記念式典②
<主催> (一財)全日本交通安全協会 二輪車安全運転推進委員会
<後援> 警察庁、内閣府、文部科学省、(一社)日本二輪車普及安全協会、(一社)日本自動車工業会
<協力> 三重県警察、(一財)三重県交通安全協会
<協賛> (一社)全国軽自動車協会連合会、(一社)日本自動車整備振興会連合会、
(一財)日本モーターサイクルスポーツ協会、(一財)日本交通安全教育普及協会
■団体入賞を含む上位チーム、各クラス入賞者は次のとおりです。
【団体上位チーム】
順位 都道府県 得点
優勝 福岡県 3,890
2位 岡山県 3,880
3位 兵庫県 3,870
4位 東京都 3,870
5位 埼玉県 3,850
6位 愛媛県 3,815
7位 神奈川県 3,810
8位 千葉県 3,800
【各クラス入賞者】
女性クラス
順位 都道府県 氏名 得点
優勝 兵庫県 北 由紀子 985
2位 埼玉県 宮澤 純子 985
3位 山口県 山﨑 瑞季 985
4位 徳島県 森河 美法 980
5位 神奈川県 加藤 由貴子 980
6位 静岡県 村山 絵美 975
7位 奈良県 萬藤 夕貴 975
8位 東京都 須永 弘子 970
高校生等クラス
順位 都道府県 氏名 得点
優勝 千葉県 佐藤 賢人 985
2位 福岡県 田中 優人 985
3位 佐賀県 古川 史也 975
4位 愛媛県 髙尾 真実 975
5位 岡山県 田中 悠真 970
6位 和歌山県 井上 冬椰 965
7位 大阪府 迫 彩香 965
8位 熊本県 原生 祐弥 960
一般Aクラス
順位 都道府県 氏名 得点
優勝 茨城県 小磯 修平 990
2位 山形県 大沼 絢耶 985
3位 東京都 大谷 俊雄 985
4位 和歌山県 西岡 啓 980
5位 岡山県 光吉 政一 980
6位 埼玉県 園部 昌仁 975
7位 山梨県 村田 尚弥 975
8位 千葉県 髙瀬 章 970
一般Bクラス
順位 都道府県 氏名 得点
優勝 岡山県 藤原 尚幸 990
2位 兵庫県 福井 章嗣 990
3位 神奈川県 石見 光隆 985
4位 高知県 小田 裕朗 980
5位 三重県 真鍋 彰夫 975
6位 千葉県 日暮 道正 975
7位 愛媛県 武田 耕青 970
8位 埼玉県 浅田 顕治 965

※同点の場合は、順に法規履行走行の得点、Bブロックの得点合計、コンビネーションスラロームの所要タイムにより順位を決定した。

【過去10年間の団体優勝チームと個人優勝者】
回数 開催日 団体
優勝
個人優勝
女性クラス 高校生等クラス 一般Aクラス 一般Bクラス
40 H19.8.4
~5
東京 愛媛 西本美和 山口 前田大祐 北海道 澤田修一 富山 細木実
41 H20.8.2
~3
埼玉 熊本 山下美奈子 埼玉 人見達也 愛知 鳥居剛也 静岡 漆原宏輔
42 H21.8.1
~2
東京 島根 友定宏美 東京 片岡美樹 愛媛 東健悟 千葉 曽我野浩二
43 H22.7.31
~8.1
東京 東京 永田真由美 大阪 川口晋史 富山 安川祐樹 長野 木村耕
44 H23.8.6
~7
千葉 福岡 八木楓 埼玉 髙梨遼太郎 茨城 菊池英雄 東京 峯尾豪
45 H24.8.4
~5
東京 千葉 小杉幸枝 長崎 上野真之亮 東京 西村大希 埼玉 大木隆次
46 H25.8.3
~4
京都 京都 橋口雅美 滋賀 岩崎準史 神奈川 小倉剛 兵庫 橋本広昌
47 H26.8.2
~3
埼玉 三重 真鍋智香 神奈川 小菅凌 千葉 中村永 熊本 本田和幸
48 H27.8.1
~2
大阪 大阪 武田綾乃 長野 金井涼 静岡 桑原竜太 埼玉 髙梨遼太郎
49 H27.8.6
~7
東京 滋賀 石井マリエ 群馬 石網拳大 兵庫 小谷隆雄 東京 古賀弘樹
【 二輪車安全運転全国大会50年のあゆみ 】
パレード①、パレード②、記念式典①、記念式典②
パレード①、パレード②、記念式典①、記念式典②
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