令和元年中における交通死亡事故の特徴等について

【交通事故の状況】

○発生件数 38万1237件(前年比4万9364件減、11.5%減)
うち死亡事故 3133件(同316件減、9.2%減)

○死者数 3215人(同317人減、9.0%減)

○負傷者数 46万1775人(同6万4071人減、12.2%減)

【交通事故死者数の推移】
交通事故発生件数・死者数・負傷者数の推移

○第一次交通戦争(ピーク:昭和45年・16,765人)では、運転免許保有者数や自動車保有台数の増加及び道路整備等を背景に、自動車乗車中や歩行者との事故が大幅に増加。その後、昭和54年には8,466人まで減少。

○第二次交通戦争(ピーク:平成4年・11,452人)では、第一次と同様の要因に加え、運転技能が不十分な若者の増加等を背景に、特に自動車乗車中の事故が増加。その後、一貫して減少傾向にあり、近年では高齢者人口の増加等を背景に交通事故死者数の減少幅が縮小傾向。

○現在推進中の第10次交通安全基本計画(平成28年度~平成32年度)では、「人優先」の交通安全思想の下、「平成32年までに24時間死者数を2500人以下とし、世界一安全な道路交通を実現する。」との目標を掲げ、各種対策を推進中。

【令和元年中の交通死亡事故の特徴】

年齢層別

○人口10万人当たりの死者数は5.01人で、65歳以上は65歳未満(1.58人)の約3.2倍となっている。

○死者数に占める65歳以上の割合は、この10年間で5.6ポイント上昇し、55.4%となっている。

状態別

○歩行中及び自転車乗用中の死者数の構成率が全死者数の約半数(50.0%)を占めている。

○特に、65歳以上の歩行中死者は65歳未満と比較して約2.4倍となっており、全死者数の約1/4を占めている。

○歩行中死者の法令違反の有無については、高齢者の60%、高齢者以外の65%に何らかの法令違反(横断違反等)が認められる。

○65歳以上の自転車乗用中死者の約8割に法令違反が認められ、特に、ハンドルやブレーキ等の安全運転義務違反の構成率が高くなっている。

【飲酒運転・シートベルト非着用・ながら運転】

○令和元年中の飲酒運転による交通死亡事故件数は176件(前年比22件減、11.1%減)で、道交法が厳罰化された平成13年の1/6以下となっている。

○飲酒の有無別の死亡事故率を見ると、「飲酒あり」は「飲酒なし」に比較して死亡事故のリスクが約7.9倍と高くなっている。

○シートベルトの着用状況を見ると、特に、後部座席シートベルトの非着用時の致死率は着用寺と比較して高速道路で約11.7倍、一般道で約3.3倍高く、後部座席のシートベルト非着用時の死亡リスクが高くなっている。

詳細は、警察庁のホームページをご覧ください。

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