第64回交通安全国民運動中央大会開催
秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を仰ぐ

第64回交通安全国民運動中央大会が、1月16日(火)、17日(水)の両日、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷と文京区の文京シビックホールにおいて開催されました。

交通事故防止と交通安全に係わる各分野の関係者が一堂に会し、安全で快適な交通社会の実現を目指して、より一層強力な国民運動の推進を誓う本大会は、昭和36年から開催しているものです。(主催=全日本交通安全協会・警察庁 後援=内閣府・文部科学省・国土交通省)

川村隆 全日本交通安全協会会長のあいさつ

川村隆 全日本交通安全協会会長のあいさつ

分科集会 (1月16日)

初日、1月16日の分科集会には全国から約230人が参加して、講師による基調講演の後、「地域・家庭・教育部会」と「企業部会」に分かれて、交通安全対策についての意見発表が行われました。

基調講演

基調講演では、はじめに、日本女子大学人間社会学部教授 塩﨑(しおざき)尚美(なおみ)先生が「幼児・子どもの交通事故防止~子どもの安全を守るための親子コミュニケーション~」と題して、続いて、科学警察研究所交通科学部主任研究官 小菅(こすげ)(りつ)先生が「高齢運転者の事故防止のための心理学的な対策」と題して講演が行われました。

塩﨑(しおざき)尚美(なおみ)先生

小菅(こすげ)(りつ)先生

地域・家庭・教育部会

地域・家庭・教育部会には、交通安全協会役職員、地域交通安全活動推進委員、交通安全母の会役職員等約130人が出席し、「地域社会における交通安全活動の推進方策及び家庭・学校における交通安全教育(主として幼児、小学生、中学生、高校生、高齢者に対するもの)」を主要議題に、代表3人による意見発表が行われ、その後、警察庁、内閣府、文部科学省の担当者による指導助言が行われました。

企業部会

企業部会には、企業の経営者や安全運転管理者等をはじめ安全運転管理者協議会の役職員など約100人が出席し、「企業における交通安全教育、交通安全活動の推進方策(主として飲酒運転防止対策)」を主要議題に、代表3人による意見発表が行われ、警察庁、国土交通省の担当者による指導助言が行われました。

本会議 (1月17日)

二日目(17日)、東京都文京区の文京シビックホール大ホールで開催された本会議は、秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を仰ぎ、来賓をはじめ交通栄誉章等受賞者及び都道府県交通安全協会の関係者など約1,800人が出席して行われました。

午後2時、川村隆全日本交通安全協会会長の先導により秋篠宮皇嗣同妃両殿下が御臨席になり、冒頭、1月1日に発生した能登半島地震の犠牲者に対する黙とうが捧げられました。国歌演奏、交通事故犠牲者に対する追悼の黙とうに続いて、川村会長が「近年、交通事故発生件数、死者数及び負傷者数は減少傾向にあったが、昨年は交通事故の死者数が8年ぶりに増加に転じた。全日本交通安全協会としては、皆さま方とともに、様々な交通安全諸対策を全力で推進する」とのあいさつの後、秋篠宮皇嗣殿下からおことばを賜りました。

おことばを述べられる秋篠宮殿下

おことばを述べられる秋篠宮皇嗣殿下

秋篠宮皇嗣殿下のおことば

はじめに、元日に石川県能登地方を震央とする最大震度7の地震が発生し、それに伴う建物の倒壊や火災、津波などによる浸水により、石川県を中心に大きな被害が生じております。亡くなられた方々に深く哀悼の意を表します。

今日ここには、被災地からご出席の方がおられると伺いました。また、震災による影響を受けたり、身近な人が被災されたりした方もおられるのではないかと思います。ここに心よりお見舞いを申し上げますとともに、被災地の復旧・復興を、この大会の場から願っております。

本日、第64回交通安全国民運動中央大会が開催されましたことは誠に意義深いことであります。そして、このたび、日頃の交通安全活動への貢献により表彰を受けられる方々に心からお祝いを申し上げます。

さて、昨年の交通事故による死亡者数は2,678人で、一昨年と比べ増加いたしました。しかるに、1970年のピーク時の6分の1以下となっております。このことは、全日本交通安全協会をはじめ、交通安全に関わっている多くの方々の長年にわたるたゆみない努力の賜物と申せましょう。

しかしながら、いまだに年間2,000人以上の尊い命が失われ、30万件以上の交通事故が発生しております。その中で、高齢者が関係する事故や、飲酒運転など悪質で危険な運転も問題になっております。そして、それらのことによって、数多くの人々が辛い思いをしていると聞いています。

私たちが普段利用する道路上には、日々多くの人や車が往来しており、路上の交通事故は、誰にでも起こり得ることです。
一人ひとりが、交通事故を起こさないようにすることの自覚を持ち、また、交通事故に遭わないように気をつけるとともに、交通道徳を高め、これらを実践することが肝要であると考えます。そして、運転者や歩行者それぞれが、相手の立場に配慮し、思いやりのある行動をとることが求められております。

本年の大会は、4年ぶりにコロナ禍前と同じ規模での開催と伺っております。このように、関係者が一堂に会し、交通安全に関わる多様な問題を話し合い、対策を考えることは、大変意義深いことと申せましょう。

おわりに、本日の受賞者をはじめ、全国津々浦々で日々交通事故防止に取り組んでおられる皆様のご尽力に深く敬意を表するとともに、交通事故のない安全で安心して暮らせる社会の実現に向け、交通安全運動がさらに進むことを祈念し、大会に寄せる言葉といたします。

次に、岸田文雄内閣総理大臣、額賀福志郎衆議院議長、長浜博行参議院副議長及び谷村祥史国家公安委員会委員長からご祝辞をいただきました。

岸田文雄内閣総理大臣の祝辞

額賀福志郎衆議院議長の祝辞

長浜博行参議院副議長の祝辞

谷村祥史国家公安委員会委員長の祝辞

表彰式

交通栄誉章の表彰

交通栄誉章「緑十字金章」は受賞者を代表して鹿児島県の川畑(かわばた)英樹(ひでき)さんと静岡県の平山(ひらやま)(さかえ)さんに、交通栄誉章「緑十字銀章」は受賞者を代表して宮崎県の伊賀﨑(いがさき)孝子(たかこ)さんと愛媛県の山﨑(やまざき)崇良(たかよし)さんに、それぞれ露木康浩警察庁長官から表彰状が贈られました。また、金章・銀章受賞者の配偶者には、全日本交通安全協会会長から感謝状が贈られました。

本年の受賞者数は、交通栄誉章「緑十字金章」受賞者は150名(交通安全功労者・優良安全運転管理者115名、優良運転者35名)、交通栄誉章「緑十字銀章」受賞者は597名(交通安全功労者・優良安全運転管理者397名、優良運転者200名)でした。

露木康浩警察庁長官から受賞者に表彰状を授与

緑十字金章を受賞する鹿児島県の
川畑(かわばた)英樹(ひでき)さん

緑十字金章を受賞する静岡県の
平山(ひらやま)(さかえ)さん

緑十字銀章を受賞する宮崎県の
伊賀﨑(いがさき)孝子(たかこ)さん

緑十字銀章を受賞する愛媛県の
山﨑(やまざき)崇良(たかよし)さん

交通安全優良団体等に対する表彰

優良団体34団体、優良事業所81事業所、優良学校40校、優良交通安全協会57協会、優良安全運転管理者協議会46協議会を代表して東京都の都立大塚ろう学校(荒川(あらかわ)早月(さつき)校長、児童代表の増田(ますだ)幸太(こうた)さん)に全日本交通安全協会の川村隆会長から表彰状が送られました。

川村隆全日本交通安全協会会長から都立大塚ろう学校(荒川(あらかわ)早月(さつき)校長、児童代表の増田(ますだ)幸太(こうた)さん)に表彰状を授与

令和6年使用交通安全年間スローガン及び交通安全ファミリー作文コンクールの最優秀入選者に対する表彰

令和6年使用の交通安全年間スローガンと交通安全ファミリー作文コンクールの最優秀入選者に対する表彰が行われ、交通安全年間スローガンでは茨城県坂東市立岩井第一小学校2年の飯田(いいだ)奏斗(かなと)さんに、交通安全ファミリー作文コンクールでは福島県郡山市立安積第二中学校1年の安齋(あんざい)真央(まひろ)さんに、岸田文雄内閣総理大臣から賞状が贈られました。

交通安全年間スローガン 内閣総理大臣賞を受賞する飯田(いいだ)奏斗(かなと)さん

交通安全ファミリー作文コンクール 内閣総理大臣賞を受賞する安齋(あんざい)真央(まひろ)さん

最後に、竹島(たけしま)和幸(かずゆき)全日本交通安全協会副会長(福岡県交通安全協会会長)が「大会宣言」を声高らかに朗読して大会は終了しました。

大会宣言の朗読

宣言文
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