第66回交通安全国民運動中央大会開催
秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を仰ぐ

第66回交通安全国民運動中央大会が、1月13日、14日の両日、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷と文京区の文京シビックホールで開催された。

交通事故防止と交通安全に係わる各分野の関係者が一堂に会し、安全で快適な交通社会の実現を目指して、より一層強力な国民運動の推進を誓う本大会は、昭和36 年から開催されているものである。(主催=全日本交通安全協会・警察庁 後援=内閣府・文部科学省・国土交通省)

宗岡正二全日本交通安全協会会長のあいさつ

宗岡正二全日本交通安全協会会長のあいさつ

分科集会(1月13日)

初日の分科集会には全国から約200人が参加して、講師による基調講演の後、「地域・家庭・交通安全教育部会」「企業部会」の2部会が開かれて交通安全対策についての意見発表が行われた。

基調講演

基調講演では、はじめに、東北公益文科大学 学長 神田(かんだ)(なお)()先生が「自転車の安全を“社会でつくる”~青切符時代に求められる連携と行動~」と題して講演を行った。続いて、千葉県八街市立朝陽小学校 元PTA会長 (はま)(づめ)大介(だいすけ)氏が「交通事故における地域コミュニティの重要性と実践事例」と題して講演を行った。

神田(かんだ)(なお)()先生

(はま)(づめ)大介(だいすけ)

地域・家庭・交通安全教育部会

地域・家庭・交通安全教育部会には、交通安全協会役職員、地域交通安全活動推進委員、交通安全母の会役職員等約110人が出席した。

「地域社会における交通安全活動の推進方策及び家庭・学校における交通安全教育(主として歩行者と自転車に関するもの)」を主要議題に、代表3組による発表が行われ、警察庁と内閣府、文部科学省の担当者による指導助言が行われた。

企業部会

企業部会には、企業の経営者や安全運転管理者等をはじめ安全運転管理者協議会の役職員など約90人が出席した。

「企業における交通安全教育、交通安全活動の推進方策(主として健康管理と飲酒運転などの危険運転根絶対策)」を主要議題に、代表3人による発表が行われ、警察庁と国土交通省の担当者による指導助言が行われた。

本会議(1月14日)

二日目、東京都文京区の文京シビックホール大ホールで開催された本会議は、秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を仰ぎ、来賓をはじめ交通栄誉章受賞者及び各都道府県交通安全協会の関係者など約1,800人が出席した。

午後3時、宗岡正二全日本交通安全協会会長の先導により秋篠宮皇嗣同妃両殿下が御臨席になり、本会議が開催された。

国歌演奏、交通事故犠牲者に対する追悼の黙とうに続いて、宗岡会長のあいさつの後、秋篠宮皇嗣殿下からおことばを賜った。

宗岡正二全日本交通安全協会会長のあいさつ

宗岡正二全日本交通安全協会会長のあいさつ

「宗岡正二全日本交通安全協会会長挨拶」

本日ここに、秋篠宮皇嗣、同妃 両殿下の御臨席を仰ぎ、第66回交通安全国民運動中央大会を開催できますことは、この上ない光栄であり、主催者を代表いたしまして、厚く御礼申し上げます。

また、ご多忙にもかかわらず、ご出席を賜りましたご来賓の皆様に感謝を申し上げます。

昨年の交通事故による死者数は、一昨年から116人減少し、2,547人となり、ピーク時の1970年から数え55年という約半世紀の月日を経て6分の1以下となりました。

しかしながら、いまだに年間2,500人を超える尊い命が失われている状況が続いております。

全日本交通安全協会といたしましては、交通の危険防止のため、交通道徳の普及高揚を図り、交通事故のない、明るい住みよい社会の実現を目指し、道路を利用する皆さんのお役に立てるよう、様々な交通安全諸対策をたゆむことなく推進してまいります。

引き続き、皆様方のご指導、ご支援を賜りますよう、切にお願い申し上げます。

むすびに、本日表彰を受けられる皆様方のご功績を讃えますとともに、ご参加いただいた皆様方には、今後とも、豊富な知識と経験を存分に活かし、交通安全活動の推進者として、なお一層ご尽力下さいますようお願い申し上げ、私の挨拶といたします。

おことばを述べられる秋篠宮皇嗣殿下

おことばを述べられる秋篠宮皇嗣殿下

「秋篠宮皇嗣殿下のおことば」

本日、第66回交通安全国民運動中央大会が開催され、皆様とともに出席できましたことを誠に喜ばしく思います。

そして、このたび、長年にわたる交通安全活動への貢献により、表彰を受けられる方々に心からお慶びを申し上げます。

昨年の交通事故による死亡者数は2,547人で、1948年の統計開始以来、最も少ない人数となり、1970年のピーク時の6分の1以下となっております。このことは、交通安全に関わっている多くの方々の長年にわたるたゆみない努力の賜物と申せましょう。

しかしながら、いまだに毎年2,500人以上の尊い命が失われ、約34万人が負傷され、辛く、悲しい思いをしている方々が多数おられます。

また最近では、高齢者の運転する自動車事故の増加や、飲酒運転などの悪質で危険な運転、さらには、交通ルールを守らない自転車の走行が問題となっています。

私たちが日々利用する道路では、多くの人や車が往来しており、交通事故は、何時でも、何処でも、誰にでも起こり得ます。

一人ひとりが、生命の尊さと、ひとたび交通事故が起こったときの重大性を深く心にとどめ、運転者が自覚を持ち、歩行者も交通事故に遭わないように気をつけることが大切です。

そして、交通道徳を高め、これを確実に実践することはもとより、運転者や歩行者が、それぞれの立場を思いやりながら行動することが求められていると申せましょう。

その意味からも、各地で交通安全活動を進め、豊かな知識と経験をお持ちの皆様が一堂に会し、交通安全に関わるさまざまな問題を話し合うことは、誠に意義深いことと思います。

おわりに、本日の受賞者をはじめ、全国津々浦々で日々交通事故防止に取り組んでおられる皆様のご尽力に深く敬意を表するとともに、交通事故のない安全で安心して暮らせる社会の実現に向け、交通安全活動がさらに進むことを祈念し、大会に寄せる言葉といたします。

次に、高市早苗内閣総理大臣、玄葉光一郎衆議院副議長、関口昌一参議院議長及びあかま二郎国家公安委員会委員長から祝辞をいただいた。

高市早苗内閣総理大臣の祝辞

玄葉光一郎衆議院副議長の祝辞

関口昌一参議院議長の祝辞

あかま二郎国家公安委員会委員長の祝辞

表彰式

交通栄誉章の表彰

交通栄誉章の表彰が行われ、緑十字金章受賞者150名(交通安全功労者・優良安全運転管理者115名、優良運転者35名)、緑十字銀章受賞者590名(交通安全功労者・優良安全運転管理者407名、優良運転者183名)を代表して、「緑十字金章」は福岡県の竹島(たけしま)和幸(かずゆき)さんと島根県の難波(なんば)賴孝(よりたか)さんに、また、「緑十字銀章」は埼玉県の立川(たちかわ)文子(ふみこ)さんと大阪府の(やま)(ざき)義和(よしかず)さんに、それぞれ楠芳伸警察庁長官から表彰状が贈られた。また、金章・銀章受賞者の配偶者には、全日本交通安全協会会長から感謝状が贈られた。

楠芳伸警察庁長官から受賞者に表彰状を授与

緑十字金章を受賞する福岡県の
竹島(たけしま)和幸(かずゆき)さん

緑十字金章を受賞する島根県の
難波(なんば)賴孝(よりたか)さん

緑十字銀章を受賞する埼玉県の
立川(たちかわ)文子(ふみこ)さん

緑十字銀章を受賞する大阪府の
(やま)(ざき)義和(よしかず)さん

交通安全優良団体等に対する表彰

優良団体34団体、優良事業所82事業所、優良学校38校、優良交通安全協会62協会、優良安全運転管理者協議会50協議会を代表して、山形県の寒河江西村山地区安全運転管理者協議会(佐藤(さとう)欣治(きんじ)会長)に対し、全日本交通安全協会の宗岡正二会長から表彰状が贈られた。

宗岡正二全日本交通安全協会会長から山形県寒河江西村山地区安全運転管理者協議会(佐藤(さとう)欣治(きんじ)会長)に表彰状を授与

令和8年使用交通安全年間スローガン及び令和7年度交通安全ファミリー作文コンクールの最優秀入選者に対する表彰

令和8年使用の交通安全年間スローガンと令和7年度交通安全ファミリー作文コンクールの最優秀入選者に対する表彰が行われ、交通安全年間スローガンの部では埼玉県川島町立つばさ小学校2年の木村(きむら)悠人(ゆうと)さんに、交通安全ファミリー作文コンクールの部では福島県いわき市立小名浜第二中学校3年の鈴木(すずき)(あや)()さんに、高市早苗内閣総理大臣から賞状が贈られた。木村さんと鈴木さんには、作品に関するインタビューも行われた。

交通安全年間スローガン 内閣総理大臣賞を受賞する木村(きむら)悠人(ゆうと)さん

交通安全ファミリー作文コンクール 内閣総理大臣賞を受賞する鈴木(すずき)(あや)()さん

最後に、大槻(おおつき)(ひろし)全日本交通安全協会副会長(北海道交通安全協会会長)が「大会宣言」を声高らかに朗読し、大会は終了した。

大会宣言の朗読

宣言文
ページ最上部へ戻る