事業

主な事業 : 1. 交通安全思想の普及啓発

(4)反射材の普及促進

当協会では、歩行者、自転車利用者などの夜間の交通事故防止を図るため、反射材の普及促進や研究開発に努めています。

反射材を取り巻く環境

反射材は暮らしの中で、夜間での「安心・安全」を最大限にアピールするツールとして様々なシーンで使用されています。

夜間の「交通安全」対策を基本コンセプトに、自然災害の緊急時に避難する時やその際の災害救助等において、生命を守る自己防衛手段としての活用が有効であり、また夜間での“防犯”に向けてのセキュリティアイテムとしても重要です。

普段からの生活のマナーとして、確かな機能を持った反射材製品を身につけましょう。

夜間の視認性と反射材の有効性

夜間、ドライバーから歩行者が見える距離は衣服のカラーによって異なります。

車のヘッドライトを下向きにしている時、黒っぽいカラーで約26m、明るいカラーで約38mとされています。

ドライバーが歩行者を発見し車が止まれるまでの距離は、乾いた路面を時速60kmで走行していて約44mですので、明るい服装でも交通事故に遭う危険性があります。

反射材を身につけている場合は約57m以上先からの視認性がありますので、反射材を身につけていない時に比べ、安全性が格段に高くなり「安心・安全」です。

反射材の原理

反射材は「再帰反射」という光学的な特殊技術で開発された反射機能を備えた素材です。

車のライト(光源)から出た光は反射材に当たり、光は来た方向の(光源)に向かって帰っていきます。ドライバーは夜間、反射材を身に付けている歩行者を遠くから早期に視認することで、安全運転が行えます。歩行者にとってもドライバーにとっても夜間には必要不可欠なアイテムです。

反射材は大きく分けて[ガラスビーズ型]と[プリズムレンズ型]の2種類があります。

JPマーク

JPマーク付き「認定反射材商品」について
JPマークとは、内閣府・警察庁・一般財団法人全日本交通安全協会、一般社団法人日本自動車連盟など、関係省庁・団体や学識経験者により構成された専門委員によって審査認定され、一般社団法人日本反射材普及協会より反射性能の高い優良製品に付与される「認定マーク」です。

いろいろな反射材

いろいろな反射材

反射材フェアの写真

反射材の普及促進、広報啓発を図るため、当協会が主催し、警察庁の後援、JA共済の協賛、警視庁、
東京都交通安全協会、日本反射材普及協会、日本ユニフォームセンターの協力を得て、
「反射材フェア」を毎年秋に開催しています。

(5) ハンドルキーパー運動の推進

平成18年8月に福岡県内で飲酒運転により幼児3人が死亡した悲惨な交通事故を契機に、飲酒運転の根絶を求める声が全国的に高まったことから、当協会では、警察や関係機関の協力を得て、平成18年10月27日から飲酒運転根絶のための新たな運動として「ハンドルキーパー運動」を実施しています。

ハンドルキーパー運動は、自動車で飲食店に行って飲酒する場合、仲間同士や飲食店の協力を得て飲まない人(ハンドルキーパー)を決め、その人は酒を飲まず、仲間を自宅まで送ることとして、飲酒運転を根絶するための運動です。

ハンドルキーパーとしたのは、酒を飲まない人(ハンドルキーパー)が、大事な自動車のハンドルを握り(キープし)、飲酒運転を防ぐことによって人の命を守る(キープする)という意味を込めています。

当協会では、ハンドルキーパー運動を国民運動として定着させることを目指し、都道府県交通安全協会、安全運転管理者協議会、運転者側団体のJAF(日本自動車連盟)、酒類提供側団体のJF(日本フードサービス協会)などと連携して、ポスター、チラシなどを配布したりしてハンドルキーパー運動を国民に周知するための広報、運転者関係団体に対するハンドルキーパー運動への参加呼びかけや酒類を提供する店舗に対するハンドルキーパー運動実践のための協力要請などの活動を行っています。

ハンドルキーパー運動推進のチラシ(表面)

ハンドルキーパー運動推進のチラシ(表面)

この「ハンドルキーパー運動」の名称とロゴマークを使用したい方は
ハンドルキーパー運動のロゴマーク使用届」を印刷の上、所定事項を記載して、当協会へFAXをお願いします。

(6) 交通安全ファミリー作文コンクールの募集

当協会は、家庭における交通安全意識の向上を図るため、警察庁及び関係団体との共催により、「交通安全ファミリー作文コンクール」を募集しています。最優秀作入選者は、毎年1月に開催する交通安全国民運動中央大会の席上、内閣総理大臣から表彰されています。

交通安全ファミリー作文コンクールの最優秀入選者の表彰(平成30年交通安全国民運動中央大会)

交通安全ファミリー作文コンクールの最優秀入選者の表彰
(第58回交通安全国民運動中央大会 平成30年)

内閣総理大臣賞を受賞した大阪府豊中市の安藤知明さん、富山市立呉羽中1年の辻野亜央(あおい)さん、茨城県八千代町立中結城小3年の上野結菜(ゆいな)さん

(7) 交通安全 アクションへの参画

当協会では、(一社)日本自動車会議所の主催、国土交通省、警察庁、警視庁、東京都等の後援により開催される「交通安全。アクション」のイベントに、平成14年から参画している。このイベントは、「家族で広げよう交通安全」をテーマに、参加、体験を通じて交通安全意識の高揚と啓発を図るものです。

楽しみながら交通ルールを学ぶ 反射材体験コーナー

(8) 交通安全広報の推進

当協会では、交通安全広報を効果的に推進するため、新聞、絵本、紙芝居、ポスター、チラシなど広報媒体を積極的に活用しています。

また、交通安全教育に携わる方々を対象とした交通安全教育推進誌「人と車」を、毎月発行しています。

さらに、ホームページにも、改正道路交通法、自転車安全対策、飲酒運転根絶のためのハンドルキーパー運動、「交通事故死ゼロを目指す日」の制定など、交通安全に関する最新情報やトピックス等を掲載し、広報啓発活動を積極的に実施しています。

交通安全教育に携わる方々を対象とした情報誌「人と車」(月刊)

交通安全教育に携わる方々を対象とした情報誌「人と車」(月刊)

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